躁から鬱の時代

12月9日の講演より(2)
 「こころの天気図」 五木寛之氏(1932年 福岡県生まれ)
b0029438_175892.jpg とても75歳とは思えない。

 大ホールの後ろの席でよく見えなかったが、声に聞き覚えあり。

 とにかく、語りが渋いというか月並みではあるがカッコいいのだ。

 かつてTBSラジオで日曜日の深夜に「五木寛之の夜」という番組があった。
 毎週聞いていた時期もあったと記憶する。アシスタントに女子アナさん。
 調べると、1979年10月から2004年9月の終了まで25年続いたというから驚き。

 この講演にはそう多くはないが若い人の姿もみられたが、やはり熟年の夫婦連れが多かっような。


 で、昨日と同様に句帳に記したメモより。
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・最近は銀行、病院、IT関係企業からの講演依頼が増えてきた

・日本人の心が壊れかかっている

・「躁」から「鬱」の時代

・自殺対策基本法

・経済大国、長寿大国←自殺大国(3万5千人/年)>
・ベトナム戦争の米国軍死者(15年で6万3千人)

・戦後50年は躁の時代  ・9.11テロ(相手が見えない)を境に鬱の時代に
・鬱→草木がよく茂る様=「鬱々」  ・無気力な人は「鬱」にはならない
・現実を憂える  ・人間の実存の感覚

・「暗愁」(永井荷風のS20.7.12の日記)を捨ててしまった日本人
・明治は「暗愁」の時代であった  ・日本人はよく泣いた→泣く文化 泣、哀、憂 
・柳田邦夫「この戦争中に日本人は泣かなくなった」
・経済的「躁」の時代→笑、元気、プラス思考の迷信
・本居宣長「悲しいときは悲しまなければならない」
・人は悲しいときは悲しい歌を聴きたい  ・人は泣くことによって悲しみを乗り越える
・喜名昌吉氏の歌 ♪泣きなさい♪笑いなさい  ・泣くことも悲しむことも大切

・金沢兼六園の雪吊は真っ直ぐな堅い枝に=屈することの出来ない心←折れやすい
・柔らかい枝 しなる心 しなやかな心
・鬱は人間的で自然 ・慈悲 ・共思共鳴 ・大きなため息をつくことも大切
b0029438_184012.jpg 講演の締めは、「どうぞ皆さん、大きな溜息をつきながらお帰り下さい」で笑いをとる。

 俳句も「躁」から「鬱」か。

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by ken28-575 | 2007-12-15 01:19 | 日記です | Comments(0)


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